anlifeについて(1)

今回は、非常に個人的な中二病的な思いをつらつら書きます。(パート1)


この宇宙の仕組みがビミョウに違うことで、世界に生じるはずだった生命・生態系がある。

その"生命的なもの生態系"をどうしてもコンピュータ内に作りたくて、2009年大学院生のころ、anlifeという仮想生物シミュレーションソフトを開発していた。院生の初年度は研究そっちのけで全情熱を傾けていた。

Windows用シミュレータをネットに公開し、ニコニコ動画に紹介動画をアップロード。そしたら数日の間に20万人が動画をみてくれた。自分の好きなことを追求していただけなのに、みんな面白がってくれるんだなと手応えを感じる。しかし、このまま自分1人で開発していても工数的な理由から、ソフトが全然スケールしないことに危機感を持っていた。それを解決すべく、共同開発者をネットで募ったところ、10人ほど集まってくれた。

でも、顔も合わせたことのないみんなが、それぞれの思いで集まった集団だ。自分の思い描いているコンセプトを実現したい中で、各人の思いや自発的な動きを、当時の自分は残念ながらまとめることはできなかった。そしてこの試みは失敗した。集まってくれたみんな、本当にごめんなさい。これ以来、このソフトを思い出すのも嫌になり、ネットで"anlife"と検索することができない時期が数年続いた。

つづく